インディアンマッドスキッパー
ショップインボイスでインディアンマッドスキッパーと呼ばれていたインド産トビハゼ属の1種
インディアンマッドスキッパー

Indian mudskipper

インドとその周辺国に分布すると思われるマッドスキッパー。
和名 なし
通称 インディアンマッドスキッパー(ショップインボイスから)
学名 Periophthalmus sp.
読み ペリオプタルムスの一種
寿命 自然下で恐らく3年前後、飼育下で4〜5年と思われる
体長 最大で8~9cm前後
雌雄差  オスは成熟すると第一背鰭の第一棘条が伸長する

2001.2.6時点では、正式に発表されていないようなので学名無し。
(ちまたではPeriophthalmus novemradiatusとしている例が多いこと認識してはいますが、実際、当初私も随分悩んだんです。それほどぱっと見が良く似ています。でも、どう見ても背びれが違う、あんな網目模様じゃないと思うし、くっきり出ている時の黒の地模様もとても同じ種とは未だに思えないのです)

熱帯魚店ではインディアンマッドスキッパーと呼ばれていたので尋ねてみると、インド便で空輸されたという。なるほど、名前の由来はそこか。特に不満もないので、通称はそのままインディアンでいいだろうと思う。 緑色に反射する瞳が美しい。

飼育環境の補足 

飼育の詳細はアクアリストのためのマッドスキッパー飼育方法を参照

基本部分はトビハゼやミナミトビハゼたちと同じでかまわない。
非常に強健な種である事と、生息域の塩分濃度が薄い事が重なって、他種に比べると淡水に対する耐性が比較的強いようだ。しかしやはり代謝への負担は大きく、いわは常にマラソン中のような状態であるようで、太る事ができず、痩せてしまう。
一般的には海水の17~20%の間の濃度の汽水を使用する。
海水の17~20%の濃度にするには、市販の「海水の素」に書いてある規定量の6分の1~5分の1を溶かせばよい。


購入時のエピソード

実物大
上の写真は購入直後の個体の実物大サイズ。
モニター解像度にもよるが、体長5センチ程度に見えていれば正解。
トビハゼ属にも大小さまざまなものがいるが、これは顔の彫りが少し浅いので、まだベビーサイズだと判る。だが既に大人っぽさもあるので、余り大きくならないと予想できる。
小さな体に驚くべきジャンプ力を備えたインディアンのベビー達は、熱帯魚店で購入のために掬いとられたタッパーから飛び出して跳ね回り、ショップスタッフの人を大いに困らせ、店内の溝に逃げるという大業をくりだした。

インディアンマッドスキッパーの背鰭の特徴


上の画像は、下の3匹のうち最も左の個体が第一背鰭を開いた瞬間のGIFアニメ。
この個体は第一背鰭の第一棘条が殆ど伸びていない。
下の3匹のうち、中央の個体は背鰭が赤く、第一背鰭の最初の棘条が長く飛び出している。

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インディアンマッドスキッパーの背鰭
写真中央の個体が雄と思われる。真下の写真が同じ個体の背鰭を開いている状態。 この個体は第一背鰭の最初の棘条がかなり長く、第一鰭を縁どる白色や前半分の赤色も鮮やか。
背鰭の色は成長の度合いにも大きく関係しているようで、右端の背鰭が黒っぽく見えている個体も、数ヶ月後には背鰭が赤い色に変わった。同個体は第2背鰭も当初は色が薄く、半ば透明に見えたりしていた。

2004年追記
正月頃から2月にかけて、相次いで死亡しました。皮膚や体の張りから見ても、老いてるなあとは思っていましたが、ついに来たかという感じです。購入時は5cm前後、1才程度だったと考えると、約4年の命でした。
MPEGムービー:飛びかかる.mpg
MPEGムービー:ゆらゆらゆれる.mpg
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