ミナミヌマエビ

 

2000.1.16採集
2000.3.23に追加採集



標準和名 ミナミヌマエビ
学名 Neocaridina denticulata


 兵庫県の川にて、新しい水槽仲間を採集してきました。30分程度で20匹程採集し、内9匹を選んで持ち帰りました(9匹の内4匹はエビ好き同行者が持ち帰り、私は5匹水槽に入れました)。
 
色の変化

 このエビは変幻自在に色を変え、見る間に変身していきます。
 採集後すぐ~翌朝までに4回近く、派手な色変わりを見せました。なお、飼育中には黒と透明への変化も見られました。
採集直後はみんな枯葉色

採集後しばらくして砂色に変化
繁殖

 ミナミヌマエビは陸封型と呼ばれる、一生を河川や湖沼だけで過ごす種類(海へ行かないエビ)だそうです。卵から稚エビが孵化するタイプで、ゾエア型ではないため水槽での繁殖も楽なようです。採集した個体の中にオス・メスがいればいいのですが。<上の写真は採集直後、現地で撮影>

ミナミヌマエビのエサ

 主なエサは水槽のすみっこによくつく黒いぬめりのような藻(付着珪藻というそうです)で、よく食べているのを見かけます。
 ただ、けっこうな勢いで食べるため、いずれ藻の繁殖が追いつかなくなりそうです。
 でも、同居している熱帯魚(プレコ)のエサのキュウリや、スジエビ用の粉エサも食べるらしく、なんとかなりそうです。

水あわせ中。背や横腹に綺麗な模様が出た

とても綺麗な
クリアブルー

一晩で真っ赤に変身
 水槽で一晩過ごした翌朝の様子が左の写真です。なんとも見事な赤に変わっていました。
 この写真には背中が写っていませんが、赤みがかった白の縦筋が尾まで走っています。
 ぱっと見える場所にいる個体は全てこの色でしたが、アヌビアスナナの葉をまきつけた流木にしがみついている個体のほうは撮影できませんでしたが、どうもまだ青いようでした。
 ただ、水槽で長く飼うと、徐々に色が淡くなって透明に近くなっていくそうです。

2000.3.31夜のヌマエビ色はあでやかで、確認できただけで 黒、赤、うす緑、クリアブルー、透明、こげ茶がいました。抜け殻が6つ程あったので、脱皮後には色変わりしやすいのかもしれませんね。

2000年12月の定番色アイスブルー
横腹に模様は出ていません
白。弱ってるわけではありません

生息場所

 ここがミナミヌマエビを採集した渓流です。夏にはサワガニが岩の下でなくともずんずん歩き回っているような場所です。
 渓流だけではなく、湖沼にも生息しているそうで、中流付近でも脇の細流などで見かけたことがあります。
 
性質や動きの特徴

見た目の特徴の他に、泳ぎが遅い・網を近づけるとそっと網につかまってくる、手足を止めてじっとしている事が多い などの特徴があります。

寿命

あまり長生きではなく、
スジエビ同様1年と少しといったところのようです。
次々生まれては増えるので、正確なところはわかりません
こんな素敵な場所に生息中

ミナミヌマエビ累代飼育(2008.7.2追記)

 2008年7月現在。新しい血も迎えないまま、延々と90cm水槽内で累代繁殖するミナミたち。
 子供は生まれ続け、ドジョウたちに少々は稚エビも食べられつつも、彼らは生き続けます。
  もう何代目なのでしょうか。もはや私にはわかりません、、、丈夫すぎるエビ達です。
  庭の水がめの中でも(エアレーションなどしていない)、彼らは細々と繁殖しながら生きています。
  餌など与えていないので、水草や落ちてくる枯葉を分解しながら生きています。
  どこからかやってくるウシガエルに食べられて、数は自然調整されているようです。
  累代飼育が続くと、わずかですが小型化の傾向が見られます。
 色は透明になるとも言われていますが、たまに青いまま色を維持するものもいるようです。
 多くは透明ですが、水変えなど環境変化を与えると、変化します(時間とともに戻る)。