ポルカダンスステップ STEP-21

STEP-21
ただいまポルカ2歳9ヶ月・ダンス2歳7ヶ月
■2005年12月17日 予測駆動とは。


2頭が走りの競争をすれば、確実にダンスのほうが1.5倍は速いだろう。
なのに2頭を前にして、ボールでも何でも「普通に投げたもの」をとりにいく競争をさせると、、とるのはポルカと決まっている。
ポルカは常に、ダンスより早く落下地点に到着する。
なぜポルカは 自分より足の速いダンスより先に落下地点にたどりつくのか?
それはポルカのモーション予測駆動にカギがある。


ボールをどうするのか注目する2頭。
投げるのか?落とすのか?手渡すのか?
まだ未確定の段階。


ボールを持つ手が上にあがるのを見ている2頭。
手の中のボールをじっと見続けているダンス。
グっとふんばり、走れる体制にはいるポルカ。


確実にボールを投げると2頭が確信した瞬間。
ふりかぶった手のボールに注目しているダンス。
手の向きを見て、リードをとりはじめるポルカ。


ダンスはボールが手から離れて飛ぶのを見てから走り出す。
ポルカはボールが手から離れるより一瞬前に見当をつけてスタートを切る。
ここで2頭に大差がつくのだ。

ここで人間がイジワルしてフェイントをかけ、別の方向に投げてしまえば
ポルカは落下予想地点あたりで、飛んで来るはずのボールを見失って
「あれ?」と戸惑う事になり、
堅実なダンスがボールを追っていく。

2頭の追いかけっこでも、ポルカのモーション予測駆動は役に立つ。
直線であればダンスの速さにかないっこないが、
もし、逃げるダンスが木立にはいりこんだり横道にそれたりすれば、もうポルカの独壇場。
すぐに真っ直ぐ追うのをやめ、ダンスが出てくるであろう位置に最短距離で先回りする。
木立や横道から飛び出してきたダンスは、待ち受けているポルカに脅されてびっくり仰天、という仕組み。

ただ、 家庭の日常では、やっかいな機能。
人が室内で歩き出そうとする時、足を出そうとした場所に「既にポルカが進んでいて」 足の置き場がなくてコケるとか
目の前のポルカを踏まないように避けて歩こうとしたのに、その動きを読んで一瞬早くその方向に行かれてしまったりと、
ストーカー犬に予測駆動がついていると、日常生活で結構困るのだ。
いなかったはずの場所に、次の瞬間 犬がいる(涙) 私はこれで夜中に転んで受け身をとれず打撲を負った、、、